日本人で初めてマスターズ優勝を果たした松山英樹ですが、一体どんなドライバーをこれまでに使っていたのでしょうか?今回、ゴルフファイトでは、そんな松山英樹の歴代ドライバーを一挙にご紹介。ぜひご覧ください。
ドライバー【2024年最新版】松山英樹の歴代ドライバー8選
2021年4月11日にアメリカで行われたゴルフトーナメントの最高峰「マスターズ・トーナメント」で、日本人初の海外メジャー制覇という快挙を成し遂げたのは記憶にも新しいと思います。
世界のトッププロに肩を並べる松山英樹選手のドライバーの飛距離は、PGAランキングで第34位304.4ヤードとなっています。
そんな松山英樹選手が使用しているのはどんなドライバーなのか。
歴代ドライバーから最新のものまで紹介していきます。
【スリクソン】ZX5ドライバー
2021年マスターズ・トーナメントで使用し、見事マスターズで優勝したドライバーです。
スリクソンのドライバーはかつての相棒だった「ZX-30」以来で話題となりました。
スリクソンは、松山英樹選手が用具契約を結んでメーカーですが、ドライバーはしばらくテーラーメイドを使用しており、ここでスリクソンに戻ってきたということが注目さてました。
スリクソンの「ZX」シリーズは「ZX5」と「ZX7」の2種類あります。
ウェイトがZX5ドライバーにはソールセンターに1つ、ZX7ドライバーにはソールのトゥ側とヒール側に1つずつあり、ZX5の方が奥行が長いことから、深重心で慣性モーメントが大きくなっています。
ヘッド形状は、ZX7よりも後方が薄く長いシャローバックになっており、深低重心でボールが上がりやすく、つかまえて飛ばすことができます。
松山英樹選手が選んだのは寛容で捕まりの良い「ZX5」ドライバーだったというのも、その時の松山英樹選手がドライバーに何を求めていたことがわかる気がします。
マスターズでローアマチュアを取ったときのドライバーがスリクソンの「ZR30」で、2021年のマスターズ日本人初制覇したのが、同じスリクソンの「ZX5」というのも面白い話です。
マスターズを制覇したドライバーを使用してラウンドするといつもと違ったゴルフが楽しめるかもしれません。
【テーラーメイド】SIM MAX ドライバー
2020年ソニーオープンinハワイで使用したドライバーです。
これまでは小ぶりなヘッドを使用していた松山英樹選手ですが、この「SIM MAXドライバー」は460ccありますので、久しぶりにドデカヘッドを使用したことになります。
テーラーメイドの「SIMシリーズ」は、ソールにウェイト調整機能が搭載されたアスリートゴルファー向けの「SIMドライバー」とウェイト調整機能がないアベレージゴルファー向けの「SIM MAXドライバー」があり、松山英樹選手が「SIM MAXドライバー」を選んだのも面白いと思います。
ポイントは「空気抵抗」で、ソールを見るとわかりますが、センターロゴ部分が約2割ほどトゥ側に傾いている非対称ソールとなっており、このスポーツカーのような形状が、空気抵抗を抑える役割を果たし、ヘッドスピードがアップします。
SIMドライバーシリーズには、3つのテクノロジーが搭載されております。
スピードインジェクション
ルール上限の反発規制を超えたフェースにジェルを注入し、規制ギリギリの反発性能を実現しています。
ツイストフェース
約50万発の打点を計測し、ミスショットしやすい部分をツイストしたことでミスショットを最大限にカバーしてくれます。
スピードポケット
貫通型スピードポケットをフェースの直後に配置し、フェース下部で打ってしまってもスピンを抑え、ボールの初速維持に貢献してくれます。
ヘッドスピードがアップし、ミスショットを抑え、オートマチックに打てるドライバーで松山英樹選手のようなショットを体感してみてください。
【テーラーメイド】M3 440
2018年ウェルズファーゴ選手権で使用したドライバーです。
このドライバーは、タイガーウッズも使用していた「M3」シリーズのヘッドが小さい方になります。
ちなみにタイガーウッズはヘッド大きい方の「M3 460」です。
新テクノロジーの「ツイストフェース」は、フェースのトゥ側上部はロフトが増え、それでいてフェースが開いており、ヒール側下部はロフトが減り、フェースが閉じているといった、いわゆる「捻じれ」によって、打点がズレても左右の曲がりを軽減してくれるというもので、飛距離と直進性を実現しています。
このM3シリーズには「Yトラック」という弾道調整システムがついており、11gの2つのウェイトをYの形のレールに沿って、前後だけでなくトゥ側やヒール側にも動かすことができ、重心位置を大幅に調整できるのが特徴です。
ヘッドスピードが速くスピンが多い方や、調整機能を好む方におすすめです。
【スリクソン】ZR‐30
2011年マスターズ・トーナメントで使用(アマチュア)したのは、2008年に発売されたスリクソンの「ZR-30」です。
現在もスリクソンと契約している松山英樹選手が長らく使い続けたドライバーで、ヘッドの大きさが425ccと今では考えられない小ぶりなですが、マスターズでローアマチュアを獲得し、2013年のプロ初年度に賞金王に輝いたドライバーです。
冷間圧延軽量フェースという仕様で、高打ち出し角・低スピンを可能にしています。
また、飛距離と方向性を安定させるために従来の「バルジ&ロール設計」から「6分割バルジ&ロール設計」を新開発し、オフセンターヒットでもスピンを最適に保ち、左右のバラツキや飛距離のロスを軽減してくれます。
【ピン】G400 LST
2018年全米オープンで使用したドライバーです。
全米オープンの練習ラウンド時に、当時使用していたキャロウェイ「グレートビッグバーサ」を破損してしまうアクシデントがありました。
その際に選んだのは、ウェルズファーゴ選手権で使用したテーラーメイド「M3 440」ではなく、このピン「G400 LST」ドライバーでした。
ヘッドの体積は445ccと現在から考えたら小ぶりになっておりますが、このドライバーの特徴は、重心距離が45.1mmと長く、重心深度が45.3mmもあるのが、テーラーメイド「M3 440」と比べて大きな違いとなっております。
重心距離が長い(トゥ側に重心位置がある)ことで、絶対に左に飛ばないようになっています。
フェースの真ん中で打ってもスライス気味にボールが出るイメージです。
重心深度もテーラーメイド「M3 440」と比べてかなり深く、これはスイートスポットが広くなっていることを意味しており、曲がりにくくなっています。
この特徴が全米オープンの難コースである、シネコックヒルズに合っていると判断した理由だと思います。
松山英樹選手が「ピンは横が少ない」という発言もありましたので、曲がりにくさを求める方に向いているかもしれません。
【テーラーメイド】M5ツアードライバー
2019年ザ・CJカップで使用したドライバーです。
ソールにスライダー式のウェイトが搭載されており、スピン量やドロー・フェードなどの弾道が重心移動によって調整できる特徴を持っています。
ヘッドが小ぶりで低スピン効果を高めたモデルとなっており、ヘッドの操作性が優れていることが、松山英樹選手が選んだポイントかもしれません。
テーラーメイド「M5」シリーズには「M5ドライバー」とこの「M5ツアードライバー」があり、松山英樹選手が使用しているのはツアープロ向けのモデルで、ヘッドスピードが50m/sを超えてくるようなゴルファーが使うと、メーカーが表記しているバックスピン量の「ULTRA-LOW」が発揮されると思います。
松山英樹選手はこのドライバーを前方中央、後方中央にウェイトを1つずつ配置していたということが確認されていますので、参考にしてみてください。
【キャロウェイ】XR SPEEDドライバー
2018年デルテクノロジーズ選手権で使用したドライバーで、ブリヂストン招待でも使用していることも確認できています。
当時大人気だったキャロウェイ「XR16」の後継モデルともいえるクラブで、松山英樹選手が使用したのは、一目惚れしたといわれる欧州限定モデルのこの「XR SPEED」です。
フェースは、キャロウェイ「Rogue」と同じ「X Face VFT」を使用し、軽くて柔軟性があり、フェース全体でボールスピードを上げる設計になっています。
またクラウンには、キャロウェイ「XR16」で使用しているものより45%軽量になる「3軸カーボンクラウン」を使うことで、重心位置を下げ、より高い慣性モーメントをもたしています。
最大の特徴ともいえる、調節可能ホーゼルは、8種類のロフトとフェース角のオプションがあり、最も汎用性が高いと言われています。
当時はキャロウェイの大人気ドライバー「Epic」や「Rogue」といったものもありましたが、松山英樹選手が選んだのはこの新作の「XR SPEED」でした。
先ほど「一目惚れ」という表現をしましたが、おそらくフィーリングが松山英樹選手とマッチしたことだと思います。
機能性はもちろん重要ですが、スイングした感じや実際にボールを打ってみたフィーリングで選ぶこともクラブを決めるには必要なポイントかもしれません。
【キャロウェイ】グレートビッグバーサ
2016年WGC HSBCチャンピオンズで使用し、2位に7打差をつけての圧勝をしたドライバーです。
それまでの相棒だったスリクソン「ZR-30」からキャロウェイ「グレートビッグバーサ」に持ち替え、世界ランキング2位まで上り詰めたドライバーです。
2015年に発売され、移動式ウェイトをソール後方に配置し、ドロー方向への調整幅が広がったことで、つかまりの良いクラブを求めるゴルファーに人気がありました。
スイートエリアが広く、オフセンターショットでも飛距離が落ちない設計も評価されています。
ソール前方の固定ウェイトが、低スピンを発揮、後方の移動式ウェイトが調整により、ドローやフェードに寄せて設定が可能になっております。
当時の松山英樹選手は、思い切りフェードにしていたこともありましたが、ほとんどセンターで使用していたそうです。
松山英樹のドライバーのスイング動画
松山英樹選手のドライバーの打ち方について、芹沢プロがボールの位置から右足の壁、バックスイング、トップ、インパクト、フォロースルーといったポイントを解説してくれていますので、ぜひ参考にしてみてください。
松山英樹のドライバーについてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、ゴルフファイトでは、「【2024年最新版】松山英樹の歴代ドライバー8選!最新クラブセッティングをご紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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